窒息する/窒息しかけているのを
僕らは身をひそめ手足をちぢめ確認する
呼気に含まれる酸素は高価く、僕らは
なけなしの貯金を切りくずし
かろうじて生きるに足るだけの呼吸をする
肺胞に幾ばくかの酸素を輸送り だがそれは
つぎにやってくる新たな苦痛の呼び水にすぎない
息継ぎのたびかさんでゆく借入金のため
鳴りやまぬ督促の電話のため
僕らの息の根はか細く窄められてゆく
いつの日か喉に絡みつく末期のひと息を使い果たしたのち
すべての鋭利な利息が人生を押しつぶし
土の下にたしかな安息が訪れる