懸想

あなたの肌のクチクラ層へ

僕の唇は千枚通しの役目を果たした

貫かれた心臓は毀たれたことばを拾いあつめ

夜ごと囁かれた睦みごとの断片は其処ここに散乱し

たおやかな愛情を帯びて大気中で摩擦を起こし

激しく赤熱して

そこかしこに脈打ち

燃え尽きてなお癒えぬ遺灰にぬくもりを残した

あなたの血肉を味わうために あたらしく造形された夜を想い

僕は幾千ものいびつな朝を乗り越える

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA